フェデックスは、香港政府が計画している新検疫措置に備え、香港ベースのパイロットをサンフランシスコに一時的に移動させる計画であるとSCMPが報じました。
香港政府が計画している新検疫措置は、既報のように香港到着後2週間の隔離措置とするものとみられており、これによる人員繰りが難しくなり運用効率が著しく低下するため、各社対策を練っています。
海外エアラインは、往路便に復路の乗務員が搭乗するなどして対策を組めますが、香港をベースとするエアラインに関しては対策が難しい状況となっており、既にキャセイパシフィック航空は、今後旅客便や貨物便を減便せざるを得ない状況になるとの見解を示しています。
今回フェデックスは、この新制度を回避する目的で香港ベースの180名のパイロットを一時的にサンフランシスコに移動させる計画とみられており、香港での住宅費の手当を継続する一方で、家族分を含めたサンフランシスコのホテル費用なども負担する模様です。
この新制度により、アジアでも有数の貨物拠点となっている香港の物流に影響が出ることも予想されており、近く正式に発表される新検疫措置に注目が集まります。Photo : Fedex