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コロナ禍で現在も操縦できているパイロットはパンデミック以前と比較して43% 多くが失職

新型コロナウイルスの影響により、世界的に航空従事者は苦境に立たされ、多くのエアラインで解雇などが行われましたが、イギリスの人材紹介会社Gooseの調査によると、パイロット職においては、パンデミック以前と比較して現在も操縦できているパイロットは43%の結果であったと明らかにしました。

公表された結果の内訳は、43%が現在もパイロット、30%が失職中、17%が休暇、10%が転職となります。また、多くのパイロットが仕事を継続できても減給になっているとしたほか、各国の一貫性のない規制、および検疫がストレスの要因になっているとしています。

コロナ以前までは、世界中でパイロット不足が叫ばれていましたが、現在は全く逆の状況となっており、新型コロナウイルスの影響により状況が一変しています。このような状況でも、解雇を行っていない日本のエアラインは、極めて稀なケースとみられます。

なお今回はパイロットに焦点が当てられていますが、実際には多くの航空従事者がパイロット以上に影響を受けているケースもあり、いち早い需要回復が望まれます。Photo : Airbus

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