機材 航空ニュース

ボーイングCEO、NMA(B797)のプロジェクトが進行中である事を示唆

ボーイングのデイビッド・カルホーンCEOは、現在計画を一時中断としていたNMA(New Midsize Airplane・非公式名B797)の開発プログラムが進行中であることを示唆しました。

同CEOは、決算発表時に記者から今後A321XLRに対して対抗策をどのように考えているかを聞かれ、『この中型機の市場は、次の我々の開発努力を注力する場所』とし、エンジニアと開発担当者は、ジェット機が商業的に成功するために必要な高度な生産および製造技術に取り組んでおり、順調に進んでいるとし、現在も開発プログラムが進行中であることを示唆しています。

通称B797は、B757とB767の後続機として想定し、航続距離が7,400km~9,300km、座席数約270席程度となることが予想されていましたが、B737MAXの墜落事故の影響や市場の環境変化を理由に、このNMAプログラムは、2020年1月に一時中断することが発表されていました。

また新機種の開発には膨大な費用がかかることから、経営状況が悪化した同社は、NMAの開発を断念しB737MAX10(230人・最大6,100km)でA321XLR(240人・最大9,000km)に対抗するとの予想もありましたが、現時点では開発に着手する可能性が高まっています。

新型コロナウイルス以降は、燃費性能が優れ航続距離が長い機種が好まれると多くの航空アナリストが予想しており、そのようなことから既に大量受注に成功してるA321neoシリーズは今後も受注を伸ばすことが予想され、B737MAXの問題がひと段落した今、ボーイングはどのようにエアバスに対抗していくのか注目されています。Photo : Boeing

エアバス、今後10年でA321XLRの1,000機以上の販売に自信

ボーイングCEO、B797の設計を白紙化し一から設計し直す考えを示す

カタール航空、B797(NMA)のローンチカスタマーに意欲