キャセイパシフィック航空は、香港政府が2021年2月20日から開始する新検疫措置の影響により、運航規模を大幅に縮小させることがわかりました。
新検疫措置においては、これまで隔離措置の免除対象となっていた運航乗務員が、同日以降は対象となり、PCR検査を受けた後は指定ホテルで2週間の隔離措置を行い、その後1週間の経過観察期間が設けられ、実質3週間の縛りがある措置となります。
これによりキャセイパシフィック航空は、人員繰りなどにより毎月4億香港ドル(約53億円)のコストがかかるとし、大幅に運航規模を縮小せざるを得ないとしていましたが、実際に新検疫措置が決まったことで、長距離路線を中心に運航規模を縮小します。
運休となる長距離路線は、ブリスベン、パース、メルボルン、オークランド、フランクフルト、バンクーバー、サンフランシスコ、アムステルダム線となり、アジア路線においてはクアラルンプール、ホーチミン、ソウル線が無期限運休となります。※直行便が禁止されているロンドン線はアムステルダム経由に切り替え
これにより同社の就航都市は、シドニー、ロサンゼルス、ニューヨーク、トロント、ロンドン、アムステルダム、台北、北京、上海、ジャカルタ、スラバヤ、大阪、東京、マニラ、シンガポール、バンコクへと減少します。
参考記事:The Standard Photo : Airbus