2023年3月の完工を目指しているカンボジアの新シェムリアップ国際空港の工事は、新型コロナウイルスの影響により、工事の遅れが心配されていましたが、現時点では予定通りの2023年3月の完工に変わりがないことが確認されたとKhmer Timesが報じています。
新シェムリアップ国際空港は、現空港の拡張余地が限られていることや、仮に拡張できたとしてもアンコールワット遺跡群に航空機の離発着により振動で影響を与えかねないとの理由から、今後の増便を目指し建設が進められており、2017年にカンボジア政府と中国の雲南省投資ホールディングスの間で建設・運営契約が総工費約950億円で締結されています。
現空港は、遺跡群まで5kmと至近なものの、新空港は約40kmとなり、利用者からすると利便性は低下しますが、空港の受け入れ能力は、開港時点で700万人、2030年に1,000万人、2050年に2,000万人となる予定で、大幅にインバウンド旅客の獲得ができる見込みです。
2021年末には、アクセス道路などの整備を含めた空港建設プロジェクト全体の67%にまで工事が進むとみられており、現時点では、予定通りに完工できる見通しです。Photo : SASAC.GOV.CN