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バニラエアが中型機導入を検討 

一昨日ANAの片野坂真哉社長が会見し、LCC事業、主にバニラエアの今後の計画について会見しました。主な内容は以下の通りです。

参入を予定する格安航空会社(LCC)の中距離路線について、バニラエアで機材調達を検討する考えを明らかにした。就航先はアジアのリゾート路線が有力とした。具体的な調達機は白紙で「中型機か、(航続距離の長い)小型機か、研究を進める」と話した。

出典:日刊工業新聞 https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00428637

「アジアを中心としたマーケットで事業領域を広げる。ビジネスチャンスがある」と強調し、中国本土や東南アジア諸国への新路線開設に前向きな意向を表明した。将来的には米西海岸などにも広げたい考えだ。

出典:時事ドットコム http://www.jiji.com/jc/article?k=2017051701065&g=eco

上記の報道があり、今後バニラエアが航続距離の長い航空機を導入するのは有力かと思われます。また、去年1月のANAの中期経営戦略で発表されたバニラのネットワーク図を見ると今後の展開が予想できそうです。

画像出典:ANAホールディングス https://www.ana.co.jp/group/pr/201601/20160129-2.html

画像を見ると小さいですが、東南アジアは、バンコク、ホーチミン、シェムリアップ、シンガポールといったところです。正直ビーチリゾート感は無いですが、ANAの定義するリゾートはなんとなく街観光以外といった感じなので、上記都市が有力かと思われます。プーケットなども候補かと思いますが中型機を導入した際そこまでの需要があるかどうか微妙な気がします。

また、導入する機材に関しては、今後アメリカ路線を検討とのことなので、将来的な展開を見据え航続距離的にA321などのナローボディ機ではなく、A330,A350などのワイドボディ機が有力だと個人的に思うのと、長距離路線を考えると座席の質を考えた時に、他社との競争を踏まえても、ワイドボディ機なのだと考えます。

日本は立地的にアメリカと東南アジアを結ぶ、ハブになる適した位置にあるので、アメリカ路線は是非挑戦して欲しい路線ですし、うまくいけば他の海外LCCより頭一つ抜ける可能性も秘めているような気がします。

長距離路線もいいですが、グアム、サイパンはまだでしょうか?ETOPSの問題もあるかと思いますが、リゾートLCCを名乗る以上早々に実現させて欲しい路線です。訪日外国人頼みの路線展開ではなく、たまには100%日本人の需要を掘り起こすような路線を就航させて欲しいです。

 

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