羽田空港 航空ニュース

羽田空港に建設されるボーディングステーション 時代に逆行?

2020年の東京オリンピックに向け、羽田空港の整備が急ピッチで進んできます。

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中でも注目されているのは現在の第2ターミナル(ANA側)でも国際線を受け入れることだと思います。
そのため現在第2Tは増築工事が進んでいます。国際線で利用する搭乗口7カ所のうち2カ所は国際線専用とし、5カ所は午前が国際線、午後が国内線と使い分けるようです。

画像引用: 日本空港ビルディング

今後は現在の国際線ターミナルがT3と名称変更となり、T1、T2、T3へと変わります。

そんな注目される第2Tの計画の一部にボーディングステーション建設というものがあるのをご存知でしょうか?
実は2005年頃までは実在した施設なので知っている方はも多いかと思います。

このボーディングステーションは簡単に言うと、陸の孤島ターミナルみたいなところにバスで行き、そこから搭乗橋(ボーディングブリッジ)で搭乗できる施設。今回羽田では6か所の搭乗口を整備するようです。空港設備としては時代に逆行しているような・・・

画像引用:google

これは香港空港のボーディングステーションですが右上に見えるのがその施設です。

画像引用:google

Y字のメインターミナルから縦長のターミナルがありますが、この下に鉄道が通っていて利用者は簡単にアクセスできるようになっています。現在ではこのアクセス方法が主流で、ダラス空港や仁川空港、香港空港などが採用しています。

羽田空港では恐らくバスでボーディングステーションまでアクセスさせるかと思いますが、常にバスでアクセスできるようなシステムにするのか、一度メインターミナルに乗客を集めてからバスで移動するのかは不明です。

しかし、日本のように搭乗間際まで乗客が揃わなく、地上係員が探し回るような現状でこのボーディングステーションは遅延の大きな原因になるだけですし、利用客的にも不便になるだけのように感じるのは私だけでしょうか?普通にバスでアクセスした方が楽なような気もするのですが。

羽田には将来的にE滑走路を建設し、C滑走路E滑走路間に立派なターミナルを建てて欲しいので、このようなあまり利便性の向上が望めない継ぎ足しの施設を作ってでも国際化を推し進めるよりも、それまでは成田の整備に比重を置いた方がいいように個人的には思います。

参考記事: 毎日新聞

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