ANAの平子社長が海外紙Skiftのインタビューに応じANAの現状今後について語りましたのでかなりおおまかに気になったところをまとめておきたいと思います。それほど新情報などはありませんでしたが、やっぱりな!と思うようなとこはいくつかあったので、興味のある方はどうぞ。
ANAは日本で一番の規模のエアラインですが、ヨーロッパやアメリカではあまり認知度がない現状を今後変えていきたいですか?もしそうならどのように?
もちろん認知度を高めたいと考えていて、そのためにいろいろと努力している。例えば、スターウォーズ、スティーブアオキ氏とのコラボレーションがそうだ。その他ソーシャルメディアも活用している。
今後アメリカ路線を増やしますか?
ここ20年間で輸送客は急速に増えるとみている。ネットワークを拡大する努力をし、目的地が日本だけに関わらず、東南アジア、中国への旅客を成田、羽田を通して獲得していきたい。
乗り継ぎ客はどこへ向かうのか?
シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシアなのどのアジア諸国へ成田、羽田から乗り継いでいる。現在当社では羽田で、朝と深夜、成田で夕方の3つの乗り継ぎ時間のバンクを設けていて、今後も輸送量が増えることを見越して利便性の高い乗り継ぎを提供できるようにしていきたい。
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ANAがA380を発注したとき新規運航するエアラインはありませんでしたが、なぜ決めたのか?そしてどこに飛ばすのか?
日本人に最も人気のホノルルだ。500席ほど配置し現在の2倍の輸送量を確保でき、A380導入によって東京~ホノルル間のシェアが一番になれると考えている。
A380の追加発注の見込みは?
ない。現状増やすことは一切考えていない。発注した3機だけだ。
アメリカ~ヨーロッパ間ではLCCが運航し始めて、既存エアラインは注視しています。日本ではエアアジアXが大阪からホノルルまで飛ばし始めましたが、LCCの参入をどのように考えていますか?
LCCの動向は注視している。しかし、アメリカ本土までは約10時間。我々はネットワーク、品質、ホスピタリティにも自信を持っており、競合しないと考えている。
多くの欧米各社は料金体系を見直し、荷物、食事、座席指定を有料化にしたりするエアラインもあるが、ANAは全て含まれていますが、変える考えは?
フルサービスキャリアとして現在のままのサービスを考えている。しかし、付帯収入の例で言えば2017年4月より、追加10$で72時間以内であれば料金が変動しない(仮おさえ)を導入した。
アメリカ路線の多くにはファーストクラスが設定されているが、業界ではすたれたものとの考えがあるが、どうのように考えていますか?
ニューヨーク、ロンドン、フランクフルトなどの長距離線には需要があると考えている。長距離線に787を投入しているがファーストクラスは備えず2クラスで運航しているので、マーケットを見ながら機材を投入している。また、政府高官や、大会社の役員などが乗る傾向にある。
上級シートでは刺身は提供するのになぜ寿司を提供しないのですか?
機内が乾燥しているので、品質を維持するのが難しい。提供するには優秀なシェフが必要なので、可能性を探りたい。
なぜ787導入時は8列だったのに他エアライン同様9列に変えているのですか?
シート刷新した際に、従来のスペースを犠牲にすること無く1席追加できるという結論に達し9列にした。実際に、通路も狭くして、アームレストの数も減らした。
長距離線(アメリカ線)のシートピッチを広げているようですが今後はどのような計画ですか?
31インチを34インチまで広げる計画を2,3年以内に終わらせたいと考えている。
といった内容のインタビューでした。かなりおおまかな抜粋ですが詳細はリンク先からご覧ください。
この記事で個人的に印象的だったのがA380の追加発注は無いと言っているところで、普通だったらハワイ線で成功すれば追加発注も検討するなどのリップサービスがあっていいところですが、それがないのを考えるとやはり本心はA380の運航したくないのでは?と思ってしまいます。(ANAは否定していますがどう考えてもスカイマークのスポンサー選定のときエアバスとの約束があるような・・・)
スカイマークはANAの支援で他社に渡りませんでしたが、ANAの想像以上にスカイマークが復活してきているのも想定外だったかもしれませんね。
また、残念ではありますが長距離線Yクラスに関しては横詰め込み式が現代の主流になっていくのかもしれませんね。
引用記事: Skift
画像引用: ANA FACEBOOK
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