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ベトジェットエアがカリフォルニアへの直行便を検討

急速に規模を拡大しているベトナムのLCCのベトジェットエアは海外紙SOHAに対してワイドボディ機のB787またはA350を導入して2019年以降アメリカ本土への直行便就航を検討していることを最高経営責任者のNguyen Thi Phuong Thao(グエン・ティ・フオン・タオ)氏が明かしました。

また、就航予定地としては、ベトナム人が多く住むサンフランシスコ、サンノゼが挙げられています。

グエン・ティ・フオン・タオ氏は、やり手経営者として世界的に認められた人物ですので簡単に紹介致します。


画像引用: SOHA

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彼女は米経済誌フォーブスが発表した「世界で最も影響力のある女性トップ100」で55位にランクイン。同誌2017年版の世界女性長者番付で45位。同誌世界長者番付にて1311位資産18億1000万USD(約2050億円)。
ベトナム有数の複合企業のソビコ・ホールディングスの創立者兼会長でもあり、ホーチミン市開発銀行の副頭取も務めています。

2011年12月25日に運航を開始し、今年にはホーチミン証券取引所へ上場も果たしました。現在の保有機数は45機(今年7月時点)でフラッグキャリアのベトナム航空を国内線のシェアで抜くことに成功しました。ピーチが12年3月より運航で現在19機、ジェットスター・ジャパンが12年7月より運航で現在21機の規模を考えるとどれだけ急成長を遂げたかがわかるかと思います。

話題になった機内でのビキニショーの開催にOKを出しのも彼女で、罰金を課された後も再度ビキニショーを行うなど強気な面もあります。

また就航2年目からは黒字となり、中でも注目されるのが航空機売却益の額がある程度ということで、ベトジェットエアといえば大量発生して、本当に全て運航できるのかと疑問に思うエアラインですが、実際は大量発注で割引価格で購入し、リース会社へ一度引き渡し、その後リースバック。この方法でも大幅に利益を得ているようです。
アナリストが算出した数字によると、1機あたり2.26億円の利益が生まれるとされています。

現在はエアバスに100機以上、ボーイングに100機以上の発注を行っていて、19年には保有機数78機、23年末までには200機以上保有する計算になりますが、売却される機材も多く含まれていると思われ、実際はどの程度の規模になるかは未定です。ただ現在の発注の中にはナローボディ機しかないため、今後はワイドボディ機を大量発注する可能性もあります。

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上記のように成功を遂げてきたベトジェットエアですが18年からは日本航空とのコードシェアも発表しています。日本線就航の予定もありますが、具体的な日時は不確かな部分が多いのが現状です。

個人的にはアメリカ本土線も期待したいですが、まずは、日本線をと思ってしまいますが、18年中に日本線が開設されることを期待しています。→関西~ハノイ・ホーチミン、成田~ハノイ線の発表がされました。

こんな日本路線就航が不確かな中でのB787,A350でのアメリカ路線開設を検討ですが、現在ベトナムへのアメリカ直行便は存在していません。実現すると、12時間以上のフライトとなりますがB787、A350なら航続距離的にも問題なさそうです。

何年も前からベトナム航空が開設するのではないかとの報道がありましたが実現に至らず、勢いから言うとベトジェットエアのほうが現実的な段階に入ったのかもしれません。

またそう簡単にDOTの認可がおりるとも思えませんが、ボーイングにこれだけの発注をできる企業ですから何らかの融通がきく可能性も否定できません。

アジアLCCのエアアジアX、スクートがアメリカ本土線の就航が噂される中、東アジアに経由地を置かず、東南アジア・ベトナムからの直行便が開設されることもありえそうです。
LCCの短距離路線が成熟してきた現在、今後戦いのステージは中長距離路線にシフトしていくのかもしれません。
最終的にどのエアラインが太平洋横断路線をいち早く就航させるのか今後も目が離せません。

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画像引用: VietBao

ベトジェットエア、関西~ハノイ11月8日就航 航空券販売は6月8日から