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中距離線へ進出する新ピーチの機材関連情報まとめ、B767かA321LRが有力か

ピーチとバニラの統合が発表され、新ピーチは2020年を目処に7時間~9時間の中距離線へ進出することが発表されました。

また、統合した理由の一つに中距離線へ早く進出する目的があるというコメントもありました。

現状の機材(A320)ですと中距離線といわれる都市(バンコク・シンガポール・クアラルンプール、バリなど)までは航続距離が届かないため新機材導入が必要となります。

現状機種は決まっていないと発表されていますが、2020年就航を考えれば既に決まっていないとおかしいタイミングですので社内では導入機材が決まっているかと思われます。

そこで今後ピーチが導入するであろう機種が何になるのか、関連しそうな情報をまとめましたので皆さんも予想してみて下さい。現状候補となるのは、B767、A321LR、A330、B787だと思われますが、報道や発表から機種を絞るとなるとB767かA321LRの二択となりそうです。以下時系列順です↓

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高性能機材の導入検討

2016年1月発表ANA中期経営戦略

バニラ五島社長: いわゆる”LCCの教科書”では、単一機材で整備機材や乗務員資格の問題を解消するというのが鉄則なんですが、単純に、違う機種を入れてしまうとユニットコスト(1座席を1km運ぶのにかかる費用)が上がります。とは言え、ANAホールディングスの中期計画にもありましたが、今のA320ファミリーでも足の長いものを選べるかと。A321neoLRとかだと7時間くらい飛べるので、成田から東南アジアも視野に入れることができますよね。A321neoLRであればかなり親和性が高いと思うので、それほどユニットコストは上がらないのではと思っています。もちろん研究が必要になりますが。
引用: 2016年4月マイナビニュース

2017年2月24日 ANAHD ピーチを連結子会社に 
統合時の片野坂社長の会見ではこのタイミングでピーチとバニラの統合への思いが強くなったと語る。

2017年秋 ピーチ、バニラの統合を検討していることをANAHDが両社へ伝え両社快諾(統合会見より)

2017年10月 海外紙にANA平子CEOがANAのB767をバニラとピーチに移管できないか検討していると語る。

2018年1月31日 A321LR 初飛行成功

A321LRはA321neoの最大離陸重量引き上げ、3つ目の燃料タンクを追加して航続距離を増加させた長距離型。燃料タンクを追加時は最大206席、追加しない場合は最大240席。既に100機以上の受注があり、型式証明は2018年第二四半期、引き渡しは2018年後半を予定している。

更なる航空需要の拡大が期待されるアジアマーケットにおいて、航続距離の長い小型機を活用し、2020年を目途に中距離路線へ進出します。

2018年2月1日発表 ANA中期経営戦略

18年中期経営戦略にはピーチとバニラの統合を加味した発表になっているとANAHD片野坂社長が明言しています。

2018年2月13日 A321LR 大西洋横断飛行に成功(パリ~ニューヨーク飛行時間8時間43分)
2018年2月22日 ジェットスターグループ A321LRを18機発注 受領予定は2020年から2022年にかけて18機受領

2018年3月22日 統合会見でのやりとり】
記者:ワイドボディ機を導入するという認識でいいのか?
井上CEO:今時点では機材はどれにするかは決めていません。ただし、将来的にはですねワイドボディできればいいなという風に思っています。ただなによりも大事なのは事業性でございますのでこの中距離LCCをやるにあたっていかに事業性を担保していくのかという所に軸足を置きながらですね検討を進めてまいりたいと思います。前から申し上げてる通りno profit no businessですのでこの方針は堅持して検討を進めて参りたいと思います。

記者:中距離線は基本的にやらないとおうかがいしてましたが・・・ただやり方が見つかった際はやってもいいと言っていましたが何が要因で可能であると判断したのか?手本にしてるライアンエアーはやってないですよね?
井上CEO:当面はやらないという風に考えておりました。ただ環境の変化っていうのは先ほど申したように起きておりまして、環境の変化っていうのは競争環境の変化と航空機そのものの性能が著しく上がっております。これまでできなかったことができるようになっております。そういった様々な環境変化を勘案したときに2025年ぐらいには我々もやらないと競争に勝てないなとという判断があったわけです。それがですね今般の3社のお話がありまして前倒しでできるようになったとということで前倒しでやり、競争に生き残るために両社一緒になってやっていこうという風に決めたわけでございます。

2018年3月現在 新機材発注の情報なし

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ジェットスターで2020年受領予定となるとリース会社から導入することを除けば、既に発注していて丁度いいくらいの時期にはいってると思いますが、日本はもとより海外でもANAのA321LR導入関連のニュースは出てきていません。

大体の情報を読み解けばA321LRの様な気がしますが、実際にANAの平子社長のインタビューが掲載されたのはたった5カ月前でありピーチとバニラの統合が社内で認識された後のタイミングというのが非常に気がかりな所です。当初からA321LRでの展開を考えていればB767の話題など出てくるはずもないですし、実際にA321LR導入で動いていたとしてもANAがB767の今後の退役については頭を悩ませている現状が垣間見えます。

またA321LRに関しては、ピーチ導入の場合は3つ目の燃料タンクを入れるはずですので最大でも206席となるとすこしボリュームに欠ける気がします。
勝手な妄想ですが来年春からANAはホノルル線へA380を投入しますが座席数が500超ということもあり、現在運航するエアージャパンは減便し、パイロット機体共にピーチへ出向するのでは?なんてことも考えたりしてしまいます。どうしてもANAがリゾート路線に注力するイメージが湧きません。

最終的に私なりの予想としては希望も含めB767です。A321LRの可能性も十分高いですが、理由としてはANAグループのメリットを考えてという事と、その方がANAらしいからです。そのくらい予想が難しいです。とりあえずB767で収益を出せればご褒美でB797を導入してもらえたりなんて。

さて皆さんの予想はいかがでしょうか?

画像引用: peach facebook

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