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エミレーツ航空、米国発以遠権路線を制限で決着へ

アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空が主張し続けていた、エミレーツ航空のオープンスカイ協定違反ですが近日中に今後新たにアメリカ発着の新路線を開設しないことで決着しそうだと各社報じています。

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エミレーツ航空は、世界中で以遠権路線を運航しており、アメリカも例外でなくニューヨーク発ミラノ、アテネなどを運航しています。
アメリカン航空、ユナイテッド航空、デルタ航空はエミレーツ航空が政府から不正な資金援助を受けていると長年指摘しており、これがオープンスカイ協定に違反していると主張し続けていました。
上記3社は幹線となるロンドン、パリ便にまでエミレーツ航空が参入する可能性を危惧しており、近日中に発表される合意内容でエミレーツ航空が今後新規アメリカ発ヨーロッパ便を飛ばさないことが盛り込まれているようです。

エミレーツ航空は一切の不正がないことを主張し続けていおり、一部報道にあった路線凍結などを否定しています。※エミレーツ航空同様にエティハド航空も同様の指摘を受けています。
一時期はオープンスカイ協定の破棄の可能性まで指摘されていましたが、アナリストの見解によるとアラブ首長国連邦が反対しているフェデックスのドバイのハブ機能と折り合いをつけたのではないかという見方があります。

エミレーツ航空はあまりにも派手なので目をつけられても仕方ありませんし、実際に政府からの資金援助があったのだと推測されますが、アメリカ側も譲歩した形で大きな混乱がなく問題が解決されそうです。
日本では考えられないオープンスカイ、以遠権が成熟した市場ならではの話題でしたが、上記合意内容は近日中に正式に発表される見込みです。

参考記事: CNBC

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