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中国航空政策を転換、1路線1社ルールを廃止し競争を促進

中国の航空政策で多くの路線で適用されている1路線1社ルールですが、今後は2018年10月1日より同ルールを廃止することを中国民用航空局が発表しました。

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以前の政策では新路線を定着、保護するために主に長距離線などでは1路線1エアラインとしていましたが来年10月に迫った北京大興国際空港(北京首都第二空港)の開港に伴い政策転換を決定し、ハブ機能を強化する目的があると思われます。

また、中国の国際線の発展が新たな段階に入り利用者がサービス面なども重視することから新ルールで適度な競争を促すことで新空港の機能を最大化できるというコメントがありました。

新ルールでは国際線1種、国際線2種と区別化され、1種はオープンスカイ協定国(一部オープンスカイを含む)、2種は1種以外の国際線を指しますが更に区別化され2種長距離国際線(アメリカ、ヨーロッパ※ロシアは非対象、オセアニア、アフリカ)、2種非長距離国際線(その以外の国)となります。
国際線1種では特に制限はされることはありませんが、2種長距離国際線では一定の基準をクリアしたエアラインが参入許可を受けることができますが段階的な緩和が予定されています。

今回の新ルールにより中国はアジア一のハブ空港を目指していると推測でき、日本の空港にも影響が出ることが考えられます。また競争が加速することにより、運賃の低下やサービスの向上が考えられますのでただでさえ安い中国系エアラインが更に安くなり、今後日本発のチケットでも欧米行きでは最安値検索では中国系エアラインが常に上位にくるといった事になる可能性もありますし、インバウンド客を考えると日系航空会社も多く影響を受ける可能性がありそうです。

画像引用:北京新机场设计图

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