日本空港ビルディング株式会社の説明会資料に羽田空港の2020年までの中期計画においての工事の計画が記されていましたので紹介したいと思います。
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羽田空港は2020年までの都心上空飛行ルート解禁により国際線発着枠が増加し、現在国際線受け入れのための工事が進んでいます。中でも今までで大きな注目を集めたのがANAの本拠地羽田第2ターミナルで国際線を受け入れることかと思います。現在この工事も進んでおり、第2ターミナルでの国際線を受け入れることから現国際線ターミナルは第3ターミナルへと名称変更され国際線再拡張の工事では全体で約1040億円の投資となります。
次に今回紹介する資料で明らかになっているのが第3ターミナルの拡張です。メインターミナルビル(チェックインロビー)の拡張は報道されていたり既に工事が始まっているので周知のことかと思いますが、以前増築されたサテライト側からアクセスできるように115番、116番スポットにボーディングブリッジが建設される予定となっています。
第2ターミナルで国際線を受け入れることでスイングゲートを採用していますが時間帯によっては国内線施設が不足するためにボーディングステーションを建設したりと工事が進んでいます。
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ボーディングステーションを建設した側にボーディングブリッジ3基(406番、407番、408番)が連続して成る施設を建設することも計画からみてとれ、工事も既に進行中です。第2ターミナルでは事務室も増床されます。
その他第1ターミナルでは2020年以降も見据え館内環境の向上、ターミナル間のサービスレベルの均質化のため、国内線第1ターミナルのリニューアルを実施します。(1ビル地階、1階の内装変更・到着出口の集約による到着動線の整理・バス待合スペースの整備)
オリンピックに向け羽田は急ピッチで整備が進んでいますので、数年内に新しい施設が増えることを考えると非常に楽しみです。本来であればここまで国際線を増やす計画も無かったので仕方ありませんが国際線貨物施設の場所が旅客ターミナルビルの拡張を妨げているので非常に悔やまれます。
本来は利便性の高い羽田空港で新たな埋め立て工事をしてE滑走路を建設し、発着枠を増やすことが理想なのかもしれませんが工費が高すぎるために成田の拡張案が進んでいるのが実状です。
都心上空飛行ルートは、工費をかけず発着枠を拡大させる苦肉の策かと思いますが、成田の落下物の事例や飛来してくる国のエアラインの安全度を考えると個人的には心配でなりません。
都心で飛行機を間近に見られることは飛行機好きにはたまりませんし、実際に都心を飛行する航空機を地上から眺めたり実際に搭乗して景色も見てみたいのですが、成田での落下物を考えると今の所運よく畑や森に落下していますが人口密集地帯の東京ではそうはいかないように思いますので、万が一の時、航空政策がストップしてしまうリスクを考えると個人的には賛成できません。
羽田で発着枠を増やすのであれば飛行ルート変更ではなく新滑走路建設であるべきと考えてしまいますし、工費がどうしても予算を超えてしまうのであれば成田の拡張を急ぐべきかと思います。
【上記資料の全体図】
画像引用:日本空港ビルディング株式会社
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