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海外紙がHNAグループのヴァージンオーストラリア航空株売却で、新たな買い手候補にANAを挙げる

巨額債務を抱えているとされる海航集団(HNAグループ)は経営再建にあたり海外投資を削減する計画とされており同グループが保有するヴァージンオーストラリア航空株が売却された際の新たな買い手に注目が集まっています。

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オーストラリア第2のエアライン、ヴァージンオーストラリア航空は現在主要株主、シンガポール航空・エティハド航空航空・HNAグループ・ヴァージングループ・南山グループから構成されていますが、今回海航集団(HNAグループ)が保有する約20%の株が売却されるのではないかとの見方がされており、その候補にblueswandaily紙が、ANAの名が挙げています。

近年日本~オーストラリアの市場が急成長しており、過去6年間でオーストラリア人の日本への渡航者数は6倍、日本人のオーストラリアへの渡航者数は過去3年間で30%の増加となっています。
現在市場の構成はワンワールドメンバーのJAL・カンタス航空・カンタス子会社のジェットスターの3社で9割、ANAは僅か1割となっているのが現状で同市場では劣勢となっています。

ANAは以前からオーストラリアに戦略的関心を持ち、Virgin Australiaへの投資を検討してるとされており現地パートナーをお互いに持たないANAとヴァージンオーストラリア航空は相互にメリットがあり今回のタイミングでANAが新たな株主になるのではないかという推測をしています。

また、ANAの緊密なパートナーとされるシンガポール航空も同社の株を保有していることからも株式取得に大きな支障はないとしており、更に経営再建中のエティハド航空も今後ヴァージンオーストラリア株を手放す可能性がありシンガポール航空とANAが主要株主となる可能性があるとしています。

オセアニア方面は近年ANAが力を入れて供給量も増やしている市場ですので十分有り得る話かと思いますし、ANAに関わらずHNAグループがヴァージンオーストラリア航空の株を手放すかも今後注目されます。

画像引用:All Nippon Airways

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