成田国際空港株式会社と中部国際空港は中間決算(2018年4月~9月)を発表し、成田は実質増収増益を記録し、中部国際空港も増収増益となりました。
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【成田空港】
営業収益が前年比10.6%増の1251億円、純利益は14.5%減の205億円。減益要因は前年同期に特別利益に計上した厚生年金基金の代行返上益がなくなったためで、実質は増収増益となり営業収益は民営化以降で最高を記録。
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航空機発着回数は、国際線貨物便、国内線における運休、減便があったものの、アジア方面を中心とした国際線旅客便の新規就航や増便等により前年同期に比べて増加、7期連続で開港以来最高値を更新。
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航空旅客数は、国内線において前年を下回ったものの、国際線において旺盛な訪日需要等を背景に外国人旅客が大きく伸長したことから、前年同期に比べて増加、4期連続で開港以来最高値を更新。
- 今年度通期でも、営業収益、営業利益、経常利益のいずれも民営化以降最高を更新するとの見通し。
【中部国際空港】
連結決算は、売上高が324億円、純利益が38億円となりともに過去最高を記録。
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国際線においては、中国内陸便運休等により発着回数こそ減少も、韓国LCCが新規就航したほか、タイ航空のバンコク線やフィリピン航空のセブ線の増便などで利便性が向上しました。このほかにもルフトハンザ・ドイツ航空による増便や、その他路線の機材大型化等により、国際線旅客数が前期を上回りました。
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国内線においても、エアアジアジャパンが札幌線を増便、ジェットスタージャパンが福岡線、鹿児島線、那覇線を増便しました。この他、スカイマークが那覇線を増便、鹿児島線に新規就航するなど路線が拡充されました。
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空港運用面においては、エプロン整備及び新ターミナルビル建設工事を進め、受け入れ能力の拡大に取り組みました。特に、台風21号、24号の対応についても関係事業者と連携し影響を最小限に留めるとともに、国際線臨時便を194便受け入れ、国際拠点空港としての役割を果たすことができました。
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2018年9月30日現在の国際線の就航便数は、旅客便が333便/週、貨物便が20便/週、国内線旅客便が89便/日となりました。
- 通期の業績予想を上方修正し、売上高が654億円、純利益が60億円とし、過去最高を更新する見通し。
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