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アリタリア航空再建は、デルタ航空・イタリア鉄道の共同出資を軸に計画か

2017年5月に事実上2度目の経営破綻をしたイタリアのフラッグキャリアであるアリタリア航空ですが、度重なる出資の受付期間延期で、どの企業が出資するのか注目されていますが、現在のところデルタ航空・イタリア鉄道による再建案が最有力のようです。

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2018年10月を締め切りとした買収の正式な入札はデルタ航空とイタリアの旧国鉄となるイタリア鉄道(Ferrovie dello Stato)が行ったとされています。その後イタリア鉄道は、正式に入札を行ったことを認め、鉄道会社が航空会社を買収するという珍しい買収計画が明らかになりました。

今回のニュースはイタリアのLa Stampa 紙が報じたもので、来週にもイタリア鉄道の幹部がデルタ航空の本社があるアトランタへ出向きデルタ航空側の幹部とアリタリア航空の経営再建に係る話し合いの場を持つ予定としています。

同紙の見解としては、イタリア鉄道がアンカー投資家となり複数企業(デルタ航空など)による経営再建案を計画しているようだとし、興味を示していたイージージェットも加わる可能性があるとしています。
なおイタリア鉄道は2月末までに他企業との連携を含めた経営再建案をイタリア政府へ提出する必要があると報道されており、政権交代などの政治的な問題も絡んだことも影響したアリタリア航空の買収案が約1年遅れでまとまる可能性があります。

画像引用:Alitalia airlines

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