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ボーイング、B797(NMA)のプログラム発表を2020年に延期へ

ボーイングのDennis Muilenburg CEOは、ボーイングが中型機市場の需要獲得を目指し2025年の納入予定のNMA(New Midsize Airplane・非公式名B797)のプログラム発表が、2020年に延期となることを明らかにしました。

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延期となった具体的な理由は明らかになっていませんが、現在はエアライン側の要望に答えるため顧客と打ち合わせを進めているところであるとしています。

ボーイングが開発するとされるB797はワイドボディ機になるとの見方が強く、客室の快適性とナローボディ機並みの経済性を併せ持つことがコンセプトとされており、機体の構造は現在の円形から楕円形にし機体幅を確保しつつ空気抵抗を少なくすることで燃費を改善させるのではないかと噂されています。

なお、エアバスはB797に対し対抗できる機種はすでに保有しているとしており、A321XLR,A330neoの派生型の開発による既存のシリーズで中型機市場をカバーしたい考えで、間接的ではありますがB797は市場に不要であるとの考えを示しています。

昨年2月にはカンタス航空のCEO.Alan Joyce氏がB797に関して言及し、『A321、B737の様な単通路機に比べ、2通路ならば乗客の乗降時間を短縮できフライトの折り返しを短縮できるので、素晴らしいことだ。』との発言もあり中距離市場での、各社の判断は分かれるかもしれません。
参考記事:Reuters
画像引用:Boeing

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