エミレーツ航空は、エアバス社のA380の生産ラインの継続を決定するに至った発注分をA350に変更することを検討していることが明らかになりました。
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エアバス社は、エミレーツ側と協議を行っていることだけ明らかにしていますが、詳細は明らかにされていません。
エミレーツ航空はロールスロイスが製造するエンジンの価格、燃費性能に満足していないとされ、ロールスロイス側とエンジン改良や価格の交渉が続いていましたが、合意に至らなかったことが明らかになっています。
競合するGP7200を製造する米ゼネラル・エレクトリック(GE)とプラット・アンド・ホイットニーのエンジンアライアンスは数年受注がないこともあり今回のA380のエンジン受注には消極的とされ、ロールスロイスとの交渉がまとまらなかった場合は、エミレーツ航空がA380の発注をキャンセルする可能性があることが以前から指摘されていました。
また、エアバスのTom Enders CEOが今年4月に退任する予定であることから、同氏が退任前にA380の仕事を完了させることが予想されると海外では報道されています。
A380は事実上エミレーツ航空によって生産ラインが維持されている状況となっており、初期A380は中古市場で買い手が見つからずスクラップ化が始まるなど、厳しい状況が続いています。
参考記事:Bloomberg
画像引用:Airbus
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