エチオピア航空のB737MAXの墜落事故を受け、アメリカ運輸省(DOT)は、下部組織であるアメリカ連邦航空局(FAA)の承認手続き、安全審査に問題が無かったか調査を開始したことが明らかになったとウォールストリートジャーナルが報じました。
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安全を証明する『型式証明』はFAAが審査し発行しており、B737MAXに新しく採用された機体姿勢を自動制御する新システム『MCAS』の審査が適切に行われていたか調査しているようです。
エチオピア運輸省は、ブラックボックス解析から昨年墜落したライオンエアの同型機と明らかな類似点があるとしていると指摘しており、機体の問題『MCAS』であることを示唆しています。
米ウォールストリートジャーナルの報道では、匿名を条件に内情を明かしたFAAの関係者の話として、ライバルのエアバス社の競合機A320neoよりも9カ月遅れの開発となっていたB737MAXは、審査を早く進めるよう指示されていたとの話もあり、今回のDOTによるFAAの調査は、機体に問題があった場合の責任の所在を明らかにしようとする動きと考えられます。
なお、ボーイングのDennis Muilenburg CEOは『MCAS』の修正と、パイロットの操縦訓練の見直しは最終段階であることを17日に明らかにしており、今後運航再開の目途などが発表されることが考えられます。
参考記事:Bloomberg
画像引用:Boeing
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