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成田空港、中期計画・長期構想を発表 羽田と成田で年間100万回の発着枠を確保

成田空港は、2019年度から2021年度の中期経営計画と、2030年時の長期構想を発表しました。中期計画での施設増強については既報の部分も多いため、新たな部分や注目点のみ抜粋させて頂きます。※既報の事は施設整備スケジュールにまとめてありますのでそちらをご覧ください。

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【中期計画】
2021年度までの取り組みとして、以下の事を挙げています。設備投資には総額3,220億円が投入される計画です。

【空港機能】
・時間値72回の実現(高速離脱誘導路の整備)
・23スポットの整備(B滑走路南側地区、T2南側、T3北側に)
・54番スポットのA380用のアッパーデッキ対応化

【ネットワークの拡大】
≪国際線≫就航都市を135都市以上へ(現状:国際線115都市)
・インバウンド旅客増加に対応した路線の拡大(中国内陸部、東南アジア等)※中国オープンスカイへの働きかけ
・更なるリゾート路線の誘致、南アジア、北欧・東欧などマーケットの開発
・中東、北米など他の乗り継ぎ拠点を活かした、欧州・アフリカ・南米へのネットワーク構築


画像引用:NAA

≪乗り継ぎ≫北米方面のネットワーク再構築・内際・際内乗継需要への受入強化

≪国内線≫成田空港から未就航エリア(北海道、東北、山陰)への路線誘致強化し、国内線27都市以上(現状:国内線22都市)


画像引用:NAA

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【長期構想】
【事業環境】

画像引用:NAA

2030年度頃の成田空港の将来像として、空港機能は以下の通りを予定しています。

滑走路:4,000m×1本、3,500m×2本
運用時間: 05:00~24:30(06:00~23:00)
時間値: 98回(68回)
発着回数: 40万回程度(25.6万回)
旅客数:6,000万人程度(4,309万人)
※()の数値は2018年度見込み

きめ細やかかつ多様なネットワークを有する日本のゲートウェイとして国際線乗り継ぎに加え、内際・際内乗り継ぎの拠点化を計画し国際線は150都市以上、国内線は35都市以上を目標としています。


画像引用:NAA

成田空港が目指す空港像とする発着枠50万回時には、首都圏空港の発着回数は年間100万回となり、世界トップレベル(成田50万回・羽田50万回)となり、我が国及び首都圏の表玄関として、成田空港の競争力を可能な限り高め、増大する首都圏航空需要に適切に対応することにより、名実ともに日本のゲートウェイ、かつ、アジアのリーディングエアポートとしての地位を確立するとしています。
画像引用:NAA

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