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倒産したWOWエアーのCEOが、新LCC設立の準備

3月末に突然の廃業を発表したアイスランドのLCC WOWエアですが、同社のCEOであったSkúli Mogensen氏が既に新会社設立へ向けた準備を進めていることが明らかになりました。

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WOWエアは、ワイドボディ機のA330を導入して以降業績が悪化されたとされており、ワイドボディ機導入が同社が廃業へ追い込まれた根本的原因とされています。最終的に業績の回復が見込めず、運営資金を確保できなかったことから同社は倒産となりました。

新会社は、WOWエアのブランドを含めたWOWエアの残された資産を調達する計画で、同じ過ちを避けるため、ナロボディー機でのLCC事業に専念することが計画されており、Skúli Mogensen氏は現在4000万USドルの確保を目指しているようです。

現状では6月末までに運航を開始することが予想されており、今後は2020年春までに7機体制、2021年までには10機体制とする考えで、就航先は以前就航していた都市を中心に就航する計画で、原点回帰とする方針です。

WOWエアはアイスランドが地理上、ヨーロッパ~アメリカの中間といえるところに位置(下記の画像参照)しているため、レイキャビクをハブ化し欧州各地~アメリカ各地の需要を取り込むことで成功を収めました。
その後ワイドボディ機の導入でアジア路線を15路線開設する計画とするなど事業を拡大することを試みましたが、収益源となっていた短距離路線でも激しい価格競争が起こり、運営資金を確保できず失敗に終わりました。

事業拡大戦略が失敗した形でスカイマークの経営破綻時と少し似た部分があります。アイスランドは観光業への依存度が高いこともあり、資金調達後直ぐに再びWOWエアとして運航を再開することが予想されています。
参考記事:Frettabladid

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