ボーイングは、2019年4-6月決算を7月24日に発表し、B737MAXの運航停止による補償費用がかさんだことなどにより29億4200万ドル/約3150億円の赤字となったことを発表しました。
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同社はB737MAXの運航停止による補償費用として49億5000万ドルを計上していますが、運航再開時期を年内と仮定していることこら今後さらに補償費用が増加し、業績を圧迫させる可能性があります。
現在のところ運航再開時期は、来年になるとの見方がされており、運航停止が長引けば同機の減産または生産ラインの一時停止も検討することについて同社CEOは言及しています。
現在デリバリー待ちとして150機以上が完成した状態で同社の従業員駐車場などを含めた敷地に駐機している状態となっています。
ボーイングは、来年納入が予定されているB777Xでも遅れがでる見込みとなっていることや、新型機となるNMA(B797)においても開発計画が保留となっていることも指摘されており、今後も厳しい状況が続くことが予想されます。
しかしながら、ライバルのエアバスも主力のA320ファミリーで納入が遅れていることから顧客の需要に応えきれていない現状があります。
B737MAXの運航停止により、エアバスが急激に受注を伸ばすとの推測もありましたが、現状ではエアバス1社で同サイズの市場をカバーすることはできず、既に生産ラインがぎりぎりな状態であることや、新規発注後もデリバリーに時間を要することから、B737MAXが運航再開となればボーイングが再び受注を伸ばす可能性も考えられます。
画像引用:Boeing
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