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ANAホールディングス、通期(2020年3月期)の業績予想で純利益を140億円の下方修正 貿易摩擦や国際線ビジネス需要の低下で

ANAホールディングスは、2020年3月期 第2四半期決算を取りまとめ、業績予想を発表しました。

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2019年4~9月の連結決算は、売上高が2%増の1兆559億円、純利益が前年同期比23%減の567億円となりました。


画像引用:ANA

航空関連、旅行、商社、その他のすべてのセグメントでも増収となり、売上高は過去最高となりました。一方で、安全・品質サービスの更なる向上や来年に控えた首都圏空港の発着枠拡大に備えて、人件費、機材費、整備費等が増加したことから、営業利益は前年同期を下回ったとしています。

国際線旅客:ビジネス需要が弱含んでいるものの、ネットワークの拡大に伴い、ハワイ線、欧州線の旅客数が増加したこと等により、収入は前年同期を上回り74億円の増収(前年同期比2.3%増)

国内線旅客:好調なビジネス需要と訪日旅客の国内移動に加え、ゴールデンウィーク10連休の旺盛な需要を取り込むとともに、各種割引運賃を需要に応じて設定したこと等により、旅客数・収入ともに前年同期を上回り163億円の増収(前年同期比4.7%増)

貨物事業:米中貿易摩擦をはじめとする世界経済の減速を受け、日本発・海外発ともに需要が減退したことを受け国際線貨物収入は130億円の減収(前年同期比20.4%減)、国内線貨物収入は13億円の減収(前年同期比9.9%減)

LCC事業:Peach・Aviation(株)とバニラ・エア(株)の統合に向けた機体改修や運航乗務員の訓練等により、一時的に運航便数が減少した結果、旅客数・収入ともに前年同期を下回り当期のLCC収入は22億円の減収(前年同期比4.6%減)

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2020年3月期の見通し

米中貿易摩擦等による貨物需要の減少や、国際線ビジネス需要の一部に伸び悩みが見られたこと等により、当初想定を下回り、下期についてもこの基調が継続すると見込まざるを得ないことに加え、LCC事業においても他社との競合が激化していることから今後も厳しい環境が続くことを予想しています。


画像引用:ANA

これらの影響を勘案した結果、通期の売上高は当初予想と比べて600億円程度減少し、2兆900億円になる見通しとなり営業利益は当初予想から250億円減益の1,400億円、経常利益は1,370億円、親会社株主に帰属する当期純利益は940億円と減益を見込まざるを得ないものと判断いたとしています。

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