成田国際空港株式会社(NAA)は、11月5日に国土交通省が成田国際空港株式会社法第3条第1項に規定する基本計画を改定したことを踏まえ、本日11月7日、「成田空港の更なる機能強化」について、航空法に基づく空港等の変更許可申請等を国土交通大臣あてに行ったことを発表しました。
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今回の申請(B滑走路の延伸、C滑走路の建設)により16万回の発着枠を確保できることになり首都圏の発着枠を100万回とする計画です。
羽田空港は東京オリンピックまでに滑走路処理能力の再検証や滑走路運用・飛行経路の見直しにより計4万回の発着枠を確保し現状の45万回から49万回とする計画です。
成田空港は、管制機能の高度化・高速離脱誘導路の整備により計4万回の発着枠を確保し現状の30万回から34万回とし合計約83万回の発着枠を首都圏で確保します。そして今回申請があった16万回の発着枠を2029年に確保し、首都圏で約100万回の発着枠を確保します。
画像引用:NAA
【航空法第43条第2項において準用する同法第38条第2項に基づく空港等の変更許可申請】
〇変更しようとする事項
(1)滑走路の新設
1)滑走路Bの延伸長さ:1,000m延伸(延伸後の滑走路長3,500m)幅:60m
2)滑走路Cの新設長さ:3,500m幅:45m
(2)空港等の敷地面積2,297ha(現況:1,198ha)【1,099haの拡大】
(3)誘導路の新設長さ:7,471m幅:23m
〇工事の着手及び完成の予定期日(1)着手の予定期日変更の許可を受けた後、速やかに着手予定
(2)完成の予定期日令和11【西暦2029】年3月31日
今後は用地取得・移転を進めた後に建設工事に移る計画と同時に、騒防法の告示を行い周辺対策交付金の拡充を進めます。そして防音工事、周辺県市町への交付、移転対策を行いB滑走路延伸、夜間飛行制限の緩和、C滑走路の供用を目指します。
なお成田空港は長期計画において多様なネットワークを有する日本のゲートウェイとして国際線乗り継ぎに加え、内際・際内乗り継ぎの拠点化を計画し国際線は150都市以上、国内線は35都市以上を目標としています。
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国交省、成田空港の基本計画を53年ぶりに改定 B滑走路を延長しC滑走路(第3滑走路)を2030年までの完成を目途に建設へ
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