ヴァージンオーストラリア航空は、新型コロナウイルスの影響を受けた資金難を乗り切るため、資金調達や再編について協議を進めることからオーストラリア証券取引所での取引を一時停止としました。
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ヴァージンオーストラリア航空は、政府へ14億豪ドル(約930億円)の資金援助を要請していますが、政府は難色を示しているほか、主要株主も増資へ積極姿勢でないことが伝えられています。同社の資本にはエティハド航空、シンガポール航空、HNAグループ、南山グループ、ヴァージングループが大半を占めていることから、支援をするのは政府の役目でないとの考えがあり、今後政府は会社存続を望むものの支援を行わないとものと推測されています。
援助の見込みが減った同社は、5月までに政府の支援を受けれない場合は、日本の民事再生手続にあたる任意管理手続きに移行する可能性が高いとし、政府を牽制し再度資金援助を要請する形となっています。
政府は、国内主要路線を今後2カ月間維持するためにカンタス航空とヴァージン社に最大1億6,500万ドルの資金提供を行う方針を16日に示しましたが、ヴァージン社が要求している金額には程遠いことから、今後同社と政府間でどのような着地点を見出すのか注目されます。なおオーストラリア国内では、ヴァージン社が倒産したことを想定した議論も活発化しています。画像引用:Virgin Australia
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