FSC 航空ニュース

エアカナダCEO、政府に入国制限緩和を要求『世界と歩調を合わせるべき。航空会社はピザ屋の再開と異なる』

エアカナダのCalin Rovinescu CEOを含む、観光業界の100人を超えるリーダーで構成される団体(Canadian Travel & Tourism Roundtable)は、現在の国内外の移動規制を緩和するよう政府に働きかけを行っていることがわかりました。

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同CEOは、これらの制限はパンデミック初期では必要であっかもしれないが、現状では不釣り合いな措置であり航空業界のみならず景気回復を妨げていると指摘しています。また欧州などが入国制限を緩和したことを受け、世界に歩調を合わせ、緩和していくべきと意見しました。

また航空会社の運航再開は、ピザ屋の再開と異なり、航空機のメンテナンス、乗員の訓練、スケジュール管理など一夜で準備できるものではないとし、急激に供給量を増やすことはできないことから長期的なビジョンで考える必要があるとしています。

また自社が、世界のトップ20のエアラインの中で唯一政府の援助を受けておらず、生き残りのために79機を退役させ保有機材をスリム化するなどあらゆる取り組みを行ったにも関わらず、1日あたり2200万カナダドルを失っている状況であり、制限が解除されなければ生き残ることも難しくなるとして、政府に制限緩和を働きかけています。
参考記事:The globe and mail 画像引用:Air Canada

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