ヴァージンオーストラリア航空は、同社を買収したベインキャピタルによる事業再建計画を発表しました。
再編計画においては、傘下のLCCとなるタイガーエアオーストラリアを廃業とし、ヴァージンオーストラリア航空が保有する長距離路線用機材のA330・B777を退役させ、B737のみを運用し短距離路線に集中させる方針を示しています。またこの計画に伴い計3,000名の人員削減が行われる見込みです。
同社のPaul Scurrah CEOは、ロサンゼルス線と東京へのフライトを無期限に停止するとしたものの、十分な需要が戻ったときに再開するとしていますが、両路線を運航可能な機材が退役となることから、現時点での再開の見通しは立っていません。また需要が戻った際の長距離線を再開するための機材選定などの時間を考えると、再開には相当な時間を要することから、羽田枠に関しても再配分となる可能性が考えられます。
そのほか傘下のタイガーエアオーストラリアに関しては、将来的なLCCの需要に備え、AOC(航空運送事業許可)は保持するとし、オフィスをブリスベンに統合することが発表されています。
同CEOは、2019年の水準には少なくとも3年かかるとの見通しを示しており、当面は事業規模を縮小した上での再建が続きます。Photo : Virgin Australia
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