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フィジーエアウェイズ、A350の導入が重荷に

国営のフィジーエアウェイズは、新型コロナウイルスの影響を受ける中で昨年11月に導入したA350-900型機が財務上重荷となっている模様です。

新型コロナウイルスの影響を受け、国際線が運航停止となり収入源を失ったことで赤字を垂れ流す状況となったことから、一部では昨年満を持して導入した長距離線用機材A350-900型機を、投入路線が無いことや高額なリースを理由に返却するべきとの声があがっていますが、同社のAndre Viljoen CEOは契約上不可能であることを明らかにしています。

先月フィジー議会は、2億1,300万ドル(約230億円)の資金援助を承認しましたが、毎月にかかるリース等のコストが1780万ドル(約20億円)となっており、十分な資金を確保できていないのが現状となります。同CEOは現状に危機感を示し 「リース費などの返済が遅れた場合、まばたきさえする前に会社清算に繋がる」とコメントしています。

また同社の主力国際線である、オーストラリア・ニュージーランドなどは当面国際線の受け入れを再開する見通しがたっておらず、同社のみならず観光収入が経済基盤となっているフィジーにおいて、収入源の確保が厳しい状況が続きます。このようなことからフィジーでは、元首相のMahendra Chaudhry氏などは保有機材の見直しを含めた事業再編を訴えており、今後機材構成の見直しを含めた再編に向けた動きが加速する可能性があります。Photo : Airbus

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