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エアインディア、契約切れのパイロットが操縦か

エアインディアの一部のパイロットが、契約が切れた状態で操縦していた可能性があることが明らかになりました。

エアインディアのパイロットの契約条件では、退職届けを提出後も、半年間はそれを撤回できるされていますが、2019年7月までに給料の未払いなどで退職届を提出した48名のパイロットが、退職届を撤回したにも関わらず、2020年8月13日付で財務状況を理由に解雇されました。

しかしながら対象となった1名のパイロットは、翌日14日に乗務するよう指示を受け操縦したとされており、その他にも解雇されたことを知らず乗務したパイロットもいたとされています。

当初エアインディアは、新型コロナウイルスによる解雇を行わない方針を示していたことや、契約上退職届の撤回が認められていることから、インドパイロット協会(ICPA)は反発しており、仮に解雇が有効でも事実上エアインディアの従業員でないパイロットが操縦していたことで、会社が加入する保険が有効でなかった可能性も指摘し、乗員乗客の安全を危険に晒したとして会社の対応を批判しています。

現在一部のパイロットは、一連の問題をめぐり裁判所の介入を求めており、最終的には裁判所が判断を下すことになる見込みです。参考記事:India Today Photo : Air India

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