アリタリア航空は、経営再建の一環として、燃費効率が優れるB787を導入し、将来的にB787とA320の2機種の機材構成としてコスト削減を図る計画を検討している模様であると現地紙Corriere della Seraが報じました。
イタリア政府は、アリタリア航空を国有化し経営再建計画を策定中となっていますが、その一環としてB787の導入を検討しています。同機の導入を巡っては、同国の航空宇宙産業のレオナルドがB787のスタビライザーと、胴体の製造に関わっていることから、同機を購入することでイタリア経済にも恩恵があることが理由とされています。
また大幅な値引き料金で導入できる可能性も指摘しており、燃費効率も優れていることから、機材更新を進めることでコスト削減が図れる見込みとなっています。またB787は長距離路線、A320は短・中距離線を担当し、保有機材を2機種に簡素化することで、運用コストや整備コストを大幅に削減できることから、以上の計画が検討されているとしています。
なお現状ボーイングが有力とみられますが、エアバスも対抗し同社にA330neoとA350の営業を行っているとされており、今後長距離線向けの機材選定に注目が集まります。Photo : ADR