カンタス航空のAlan Joyce CEOは、2021年7月まで国際線の運航を停止する見込みであることを明らかにしました。
同CEOは、新型コロナウイルスに有効なワクチンが多くの人に行き渡るまで国際線の運航再開は難しいとの見解を示しており、当初想定していた運航再開時期より大幅に延期される見込みとなります。また本日発表された2020年6月期決算においては、約1,500億円の赤字となったことが発表され、100年の歴史で当該期間は、最悪の状況であったと同CEOはコメントしました。
このように同社は経営状況が悪化したことから、一時的に小さいエアラインになるとし、経営再建の一環として人員削減を進めており、既に4,000人が解雇され、今後2,000人が9月末までに解雇される予定となっています。なお今後は国際線の再開まで、国内線の需要喚起を図る考えを示しています。
そのほか国際線機材については、A380をアメリカの砂漠地帯で保管するなどし、来月にはB787もフェリーするものとみられ、新型コロナウイルスに対する長期戦に備えています。参考記事:Independent Photo : Qantas
カンタス航空グループ、6,000人の人員削減を発表 今後1年は100機の運航を停止し新機材の受領は延期 B747は正式に退役