エミレーツ航空のAdel al Redha COOは、新型コロナウイルスの影響を受け運休した路線を、2021年夏までに全路線再開させる計画であることを明らかにしました。
現在同社は、徐々にネットワークを回復させ約70都市に就航していますが、新型コロナウイルス問題以前は、約140都市に就航していたことから現状では就航都市数が半数程度に留まっています。また多くのアナリストが予想するように、航空需要の完全な回復は2024年頃となる見込みであることから、同社はネットワークの回復に重点を置き、その後需要に合わせ運航便数を増加させていくものとみられています。
この戦略はKLMオランダ航空も同様で、10月までに90%以上のネットワークを回復させる計画としており、多くの路線で貨物需要を取り込みながら旅客便の運航を続けています。
今後航空需要は緩やかに回復していくことが予想されていますが、各社上記2社のようにネットワークに重点を置くのか、あるいは運休路線から撤退するのか、判断が分かれるポイントとなりそうです。参考記事:CNBC Photo : Emirates