トルコの航空当局は、新型コロナウイルスによる業績悪化で、今後パイロットや客室乗務員の解雇を行う際は、外国人を優先するよう提案したことがわかりました。
当局は、フラッグキャリアのターキッシュエアラインズを含む国内10社に対し書簡で通達したとされており、トルコ人が不利益を被らないことを望むと記載されていた事が報道されています。
新型コロナウイルスの長期化で、各社当面業績の回復が見込めないことから、人員削減を検討している事が伝えられており、まずは業界の労働者数の1割を占める外国人が対象となりそうです。本来であれば、各社が独自に判断して行うものですが、今回当局が提案したのは、トルコ国内の失業率が悪化していることが背景にあるとみられています。
既に多くのエアラインが、海外拠点を閉鎖するなどしていることから、外国人労働者が厳しい立場に置かれているが現状となっており、今後もウイルス問題が長期化すればその対象となる外国人労働者は増える見込みです。
参考記事:ahval Photo : IGA