2020年9月11日EASA(欧州航空安全局)は、運航停止が続くB737MAXの再認証に向けたテストフライトを終えたことを発表しました。
EASAは、カナダで少なくとも6回のテスト飛行を実施しデータを収集しています。これにより再認証に向けた飛行試験を終えたのはFAA(アメリカ運輸省)、カナダ航空局、EASAの3機関となり、同機の運航再開へ向け一歩前進した形となります。
B737MAXを巡っては、FAAの審査過程の問題が指摘されたことから、カナダ航空局やEASAは自らデータを収集し審査を行う考えを示していますが、国際的に信用力のあるEASAの審査が加わることで、今後他国の審査機関が独自の審査を行わず、FAAの結果だけでなくEASAの結果も参考にすることで運航再開させることが予想されます。
9月14日からは上記3機関に加え、各国の代表がロンドンガトウィックで合同会議を開く予定となっています。今後は取得したデータを分析する段階に移行し、安全性に問題が無いか評価を行います。その後パイロットのトレーニングマニュアルを作成し、その承認を得る手続きに移行するものとみられています。Photo : EASA