中部国際空港を拠点とするエアアジアジャパンは、事業継続を断念することで調整を進めていると読売新聞・朝日新聞が報じました。
既報の通り、エアアジアグループCEOのトニーフェルナンデス氏は、新型コロナウイルスの影響を受け海外事業の縮小を検討していることを明らかにし、特に日本事業に関しては、真剣に考えなければならない対象とし、資金に余裕があれば事業を継続できるとしながらも、近いうちにエアアジアジャパンに関して何らかの決定が下されるとし解散を示唆していました。その後一転、撤退しない意向を表明しましたが、水面下では日本事業からの撤退に向けて調整していたものとみられます。
エアアジアジャパンは、ANAとの合弁会社として設立されたものの、経営方針の違いにより2013年に提携を解消して撤退し、その後楽天などと提携し2017年に再就航する形で日本事業を行っていましたが、今回が2度目の撤退となることが濃厚です。
同社の撤退による影響は多方面へ広がるものと考えられており、特に中部国際空港は、同社の路線拡大を見据えて第2ターミナルを建設するなどしており、影響は必至です。Photo : AirAsia