FSC 航空ニュース

パキスタン航空、偽造免許・賄賂・密輸などを理由に新たに54名を解雇

パキスタンでは、同国のパイロットが不正に操縦免許を取得していたとされる問題が明るみになり、現在社内調査が進んでいますが、パキスタン航空は一連調査により、新たに54名の従業員を解雇したことがわかりました。

今回解雇されたのはパイロット職を含む54名の従業員で、解雇理由は、偽造免許・賄賂・密輸・記録の改ざんなどとなっており、対象者は罪を認めています。これらの違反者は、氷山の一角とみられており、同社の社内腐敗は深刻なものと考えられています。

一連の問題により、現在もEASA(欧州航空安全機関)はパキスタン籍航空機の乗り入れを一時停止としているほか、米国連邦航空局(FAA)も、パキスタン航空当局の安全評価をこれまでのカテゴリー1からカテゴリー2へ格下げしており、乗り入れ禁止措置を講じています。

またこれらの問題はパキスタン航空以外でも起きていることから、一連の問題が解決まで、乗り入れ禁止措置が解かれる可能性は極めて低く、全容解明には時間を要することが予想されます。参考記事:National Herald Photo : PIA

パキスタン航空のラホール発カラチ行きPK8303便が墜落 両エンジンが故障か

オムニエアのB767-300ERが着陸時にメインギアが折れる事故【動画あり】

フェデックス機がロサンゼルス空港に左メインギアが固定されない状態で緊急着陸 パイロット1名が負傷【動画あり】