日本市場から撤退することが決定したエアアジアグループは、インド市場からも撤退する可能性があることがわかりました。
同グループは、インドの現地企業のタタグループとの合弁会社でエアアジアインディアを運営していますが、現在保有株式をタタグループに売却する交渉を行っていることが現地で報道されています。
同社の株式構成は、エアアジアが49%、タタグループが51%となっており、今後全株式をタタグループが購入する可能性があります。タタグループは資金難に陥っているエアアジアグループがエアアジアインディアの支援に積極的でないことから、エアアジアの全株式を取得して立て直しを図る考えとみられています。
エアアジアのトニーフェルナンデスCEOは、今後ASEANでの事業に重点を置く計画であることを明らかにしていることから、インド事業からの撤退は現実味を帯びています。またタタグループは、ビスタラにも出資しているほか、エアインディアの買収も検討しており、今回のエアアジアが仮に撤退することになればブランド変更する可能性が高く、インドの航空業界の再編に繋がる可能性があります。参考記事:The Times Of India