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キャセイドラゴン航空のブランド廃止が決定 運航路線はキャセイパシフィック航空と香港エクスプレスが引き継ぎ

キャセイパシフィック航空グループは、経営再編計画を発表し、キャセイドラゴン航空の業務停止を決定すると共に、約6,000人規模の人員削減を行うことを発表しました。

この計画により、キャセイドラゴン航空のブランドは廃止され、運航路線はキャセイパシフィック航空と香港エクスプレスが当局の認可を条件に引き継ぎ予定となっています。そして効率的で競争力のあるビジネスを創造するとし、キャセイパシフィック航空の強みと他に類を見ない顧客体験を活用するのと同時に、LCCである香港エクスプレスの潜在能力を活用する必要があるとしています。

また人員削減については、全従業員の24%にあたる8,500名が削減されますが、採用の中止や通常の退職などにより、実際の人員削減規模は5,900名となることが発表されています。なお運航乗務員に対しては、勤務条件の変更を行うとしており、乗務員にとっては報酬面において改悪となることが予想されます。

今回の発表に伴いキャセイパシフィック航空のAugustus TangCEOは以下のようなコメントは発表しています。『これまで雇用の喪失を避けるために、あらゆる可能な措置を講じてきました。需要に合わせて生産能力を縮小し、新機材の納入を延期し、必要経費以外の支出を停止し、採用凍結、役員給与の削減、2回の特別休暇制度を実施してきました。しかしながらこれらの努力にも関わらず、毎月15~20億香港ドルの現金を消費し続けています。これは単純に会社を維持できないことを意味します。本日発表された計画により、月々5億香港ドル程度の現金消費を削減することができます。』として今回の決定の必要性を訴えています。

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