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デルタ航空のB777型機が退役 総飛行時間は127万時間となり約144年に相当

デルタ航空のB777型機が10月31日のニューヨーク発ロサンゼルス行のDL8807便の運航をもって退役しました。

この退役プログラムは、新型コロナウイルスの影響を受け保有機材を削減する計画の一環として行われ、以前発表されたMD-88/-90型機に続くものとなります。これまで同機が投入されていた路線には後続機として、A350-900、A330-900neo、改修したB767-300ERが予定されています。なお同社は、今後2年半で計15機のA350-900型機の受領を予定しているほか、更に機材構成を簡素化する方針で、CRJ-200は2023年、B717とB767は2025年までに退役させる計画とみられています。

同社が運航したB777型機の総飛行時間は127万時間(年に換算すると143.84年)、総運航便数は133,694便となり約20年にわたりデルタ航空の長距離路線を支えました。

同社のEd Bastian CEOは、B777のように重要な役割を担った機種を退役させるのは簡単な決断ではなかったとし、「B777は1999年以来デルタ航空で重要な役割を果たし、新しい長距離市場を開拓し、グローバル航空会社に成長するにつれてB777のおかげで国際ネットワークを拡大することができた。私もB777に頻繁に乗ったが、機内体験は素晴らしいものだった」とコメントしています。

先日JALがB777の退役プログラムを発表したように、今後世界ではB777を退役させる動きが加速するものと推測されます。JALやデルタ航空の他には、カタール航空が既存の計57機のB777型機を2024年までに全機退役させる方針としています。Photo : DELTA

デルタ航空、2025年までにB717とB767を全機退役へ CRJ-200は2023年

カタール航空、既存の計57機のB777型機を2024年までに全機退役させる方針

JAL、2020年度末までに国際線B777-200ER型機全11機を退役させ2022年度末には国内線B777を全機退役させることを発表