タイ国際航空は、保有する不採算機材を売却する方針を固め、現在購入者を募っていることを発表しました。
売却が予定されている機材は、主にワイドボディ機となり以下の計34機となります。B747-400は全機売却される方針となっていることから、今後の運航計画の構想外となっていることが予想され、仮に売却に失敗したとしても全機退役となる事が有力です。なおこれらの機材は売却先へ2021年第2四半期以降のデリバリーが可能とされています。
【売却機材リスト】
◇B747-400 10機 ◇B777-200 6機 ◇B777-300 6機 ◇B737-400 2機
◆A300-600 1機◆A340-500 3機◆A340-600 6機
Photo : Thai Airways
今回の機材売却は、タイ国際航空の事業再生プログラムの一環となり、保有機材を簡素化することが目的と考えられます。しかしながらA300は7年、A340は5年以上飛行していない状態となっているほか、4発機で燃費性能が最新鋭機に比べ劣るB747に買い手が現れるのかは不透明な状況と言えます。
また現段階では世界的に退役が進むA380が含まれていませんが、今後同社がA380をどのような扱いとする計画であるのか注目が集まります。
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