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英航空操縦士協会、パイロット候補生に訓練を遅らせ他の職業に就くよう奨める

英国航空操縦士協会は、パイロット候補生に対して訓練スケジュールを遅らせ、現時点では他の職業に就くよう奨める声明を発表しました。

BALPAは、現在イギリスの1,600名のパイロットを含めヨーロッパ全土で10,000人のパイロットの失業者がいるほか、現役パイロットの多くはアルバイトや減給を受けいてる状態であることを明らかにし、訓練費10万ポンド(約1350万円)を支払ったものの、最終的に仕事が無いという状況に直面することを避けるためにこの声明を発表したとしています。

またパンデミックが終息しても当面は就職口の競争が激しくなることが予想されるとし、航空業界が回復しパイロット職の需要が回復するまでの間は、他の職業で経験を積み、新たなスキルを身に付ける事を奨めるとしています。

そしてBALPAは、現況において候補生に訓練を遅らせることを奨めないことは無責任であると考えるとしており、当面需要の回復は望めない状況であることを候補生に訴えています。

現在多くのアナリストが、2019年の航空需要に回復するのは3年~5年を要するとしており、多くの人が憧れるパイロット職をはじめとする空に携わる仕事に就職したくてもできない状態が世界的に起きています。Photo : Gatwick Airport

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