FSC 航空ニュース

大韓航空、アシアナ航空の買収を検討か 両社が協議と現地報道

大韓航空は、経営再建中となっているアシアナ航空の買収を検討している模様であると、韓国の地元各紙が相次いで報道しました。

アシアナ航空の債権団の代表となる産業銀行は、アシアナ航空売却に向け大韓航空側と協議を進めているものとみられており、政府主導で今後統合に向けた動きが加速する可能性が指摘されています。

アシアナ航空の売却をめぐっては、当初予定されていた現代産業開発(HDC)との株式売買契約が、新型コロナウイルスの影響もあり9月に白紙化されており、債権団の売却交渉は振り出しに戻っていました。

今回の報道を受け産業銀行は、「あらゆる案を検討しているが、確定した事はない」と声明を発表していますが、アシアナ航空債権団の関係者は、「他国と比較すると韓国の航空産業は拡大しすぎたことから調整が必要であり、フルサービスキャリアも統合することが合理的と考えられる」とコメントしたとされており、統合が現実味を帯びています。

日本路線も多く運航する両社であることから、今後の動向が注目されます。参考記事:dongA.com

アシアナ航空、売却計画の白紙化を発表 HDCと契約解除

大韓航空、A380の運用を再開 現在同機を定期便に投入する3社目のエアラインに

大韓航空、資金確保を目的としてケータリングと免税品販売の事業を売却へ