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香港エクスプレス、パイロットの給料を最大で40%削減へ 受け入れない場合は雇用解除

キャセイパシフィック航空傘下の香港エクスプレスは、新労働条件としてパイロットの給料を最大で40%削減する方針であることがわかりました。

現在同社のパイロットは約200名とされており、既に同社はパイロットに対し新労働条件を提示し、今月中の回答を求めています。新労働条件においては、運航業務に就いていない場合は約25~40%の削減幅となり、飛行時間が1ヵ月あたり70時間以上になった場合は8~14%の削減幅となります。なおこの労働条件に同意しない場合は、雇用契約を解除することになるだろうと同グループのスポークスマンが明らかにしています。

そのほか、地上業務スタッフには2021年前期において20日間の無給休暇の取得を求める予定としており、大幅な人件費削減を目指すことになります。

キャセイパシフィック航空グループは、経営再建の一環として傘下のキャセイドラゴン航空のブランドは廃止を決定しており、今後キャセイドラゴン航空の路線はキャセイパシフィック航空と香港エクスプレスに割り振られることになります。また、今後LCCである香港エクスプレスの潜在能力を活用する必要があるとしており、アフターコロナで需要回復が早いと推測される観光需要を取り込みやすい香港エクスプレスがグループ再建において大きな役割を担うものと考えられます。参考記事:Thestandard Photo : HK Express

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