スカンジナビア航空が長らく運用してきたA340-300型機が近く全機退役する可能性が高いことがわかりました。
同社はこれまで計8機のA340型機を運用していましたが、後続機となるA350型機の受領により退役プログラムが本格化し、数か月後に起きたパンデミックの影響により多くのA340型機が一気に活躍の場を失い、更に退役が加速していました。
そして現地時間11月17日に残る2機の内の1機となる 『OY-KBA』が最終保管場となるアメリカのピナル・エアパークに向けフェリーフライトを行い退役となったことがわかり、残る同社のA340型機は『OY-KBM』のみとなっています。現地メディアによれば、この『OY-KBM』も12月1日にも退役させるとの情報があり、実際に退役となれば同社を象徴する機種であったA340型機が全機退役となります。
これまでも時代の経過と共に不採算機材とみなされるようになっていたB747・A380・A340型機などの4発機ですが、新型コロナウイルスを契機に不採算性が明確化し、各社優先的にこれらの4発機を退役させています。特に開発から時間が経過しているA340型機は新型コロナウイルス以前から運用しているエアラインが少ないことから、希少価値が高いものとなっています。Photo : SAS