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タイ国際航空の元CEOに懲役2年の判決 成田空港出発時の超過料金の不正で

タイの中央裁判所は、タイ国際航空のWallop Bhukkanasut 元CEOに対し、手荷物の超過料金の支払いを怠ったとして、懲役2年の判決を言い渡しました。

これは元CEO夫妻が、2009年11月14日に成田発バンコク/スワンナプーム行きのTG677便のチェックインにおいて、ファーストクラスの許容量となる120kgを超えた380kgの荷物を持ち込み、超過分の260kgの荷物の料金の支払いを免れるために、スタッフに対して乗客情報に虚偽の荷物量を記載するよう指示した職権の乱用が、国家汚職防止法の11条に抵触したとして有罪となっています。

当時元CEOは、問題発覚後に辞任に追い込まれ、超過分の支払いを命じられましたが、今になって罪が裁かれることになった経緯については不明となっていますが、政治的な問題が絡んでいるとの指摘もあります。

この他にも元CEOは、神戸牛や高価な果物などを民間企業から受け取っていたことが問題となるなど、曰く付きの人物となっています。タイ国際航空の長期にわたる経営難は、内部の腐敗も一因であるとの指摘も多く、このような不正は氷山の一角である可能性があります。参考記事:Bangkok Post Photo : Airbus

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