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三菱航空機、スペースジェットの開発費の大幅削減で人員を20分の1とし約150人規模へ アメリカでの試験飛行も4月までに停止

三菱航空機は、10月末に発表されたMRJの開発費の大幅削減により、人員を前年比で20分の1まで削減する方針であるとNHKが報じました。

同社は、新型コロナウイルスの影響と開発状況を踏まえ、M90開発活動は一旦立ち止まるとしながらも、型式証明文書作成プロセスは継続し、需要回復まで再開のための事業環境の整備に取り組むとし、開発費を大幅に縮小して事業は継続する方針を示していました。

今回開発費の削減に伴い人員も削減される形となり、削減数は前年比20分の1となり、最終的に150人規模となる見込みです。なお削減対象となった人員はグループ内での配置転換となるとされています。

またアメリカの開発拠点で実施している試験飛行などの活動も2021年4月までに取り止め、4機ある機体の保守や管理のみを継続するものとみられます。将来的に開発は再開される予定となっていますが、最新鋭と謳って設計された機材が、度重なる開発遅延により旧世代に近づきつつあり、今後マーケットでニーズがあるかは不透明な状況となっています。Photo : Mitsubishi Aircraft Corporation

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