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ブリティッシュエアウェイズ、A380の一部機材をドーハで保管

ブリテッシュエアウェイズは、保有するA380の一部機材を、長期保管のためにカタールのドーハ移動させていることがわかりました。

同社は、今年の6月に帰国支援便として同機を運航して以来12機のA380が運航停止状態となっており、一時は冬ダイヤからの同機の運航を計画しましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、2回目のロックダウンが行われた影響を受けこの計画を白紙化しました。

これまで同社は、ヒースロー空港とフランスのシャトルー空港で同機を保管をしていましたが、11月頃から保管場所を改めており、現在のところ保有するA380の所在は、グループ会社のイベリア航空の拠点となるマドリードにG-XLEF、G-XLEG、G-XLEI、G-XLEK、G-XLELの計5機を保管、G-XLEA、G-XLEB、G-XLECの計3機は、飛行機の墓場としても知られるテルエルで保管しています。

そしてG-XLEDとG-XLEJを12月16日にドーハへ移動させており、残るG-XLEE、G-XLEHも今後ドーハへ移動する可能性があります。なおこれらの移動は航空機の保管に適した乾燥地帯を考慮して行われるものとみられています。

多くのエアラインが新型コロナウイルの影響によりA380を長期保管、または退役させる措置をとっていますが、ブリテッシュエアウェイズの場合、拠点のヒースロー空港が発着枠に制限があるため、同機がこれまで重宝されていたのも事実であることから、需要が回復するまでの間は、取り扱いが悩みの種となりそうです。Photo : Airbus

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