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日中韓の管制当局、日本と中国を結ぶ航空路A593の複線化に合意 交通容量拡大へ

2020年12月25日、日本、中国及び韓国の航空管制当局は、航空交通の安全性の向上及び航空交通容量の
拡大に向けて、航空路A593の複線化等について合意しました。

日本・中国(上海方面)間における主要航空路である航空路A593については、航空交通の安全性の向上及び航空交通容量の拡大の観点から、その管制運用について関係国間で連携・協議していましたが、大きな進展がみられない状況が続いていました。

昨年6月には、日中間の航空路開設に必要な要件の検討及び調整を目的とする作業部会の設置で日中が合意したことが発表されており、話し合いの進展が期待されていました。

そして今回、国際航空民間機関(ICAO)の主導の下、日本、中国及び韓国の航空管制当局間で、航空路A593の管制運用について以下の通り合意しています。

1.航空路 A593の複線化
※高度差をつけて双方向に航空機が混在して飛行している単一の経路について、方向別にそれぞれ経路を設定し一方通行化するもの
2.管制業務の分担に関する国際的な原則に基づき、航空路 A593の一部について、飛行情報区担当国である韓国による管制の実施

今回の合意により日中間の航空交通の円滑化(遅延の縮小)と容量拡大(便数の増加)が期待され、コロナ終息後にも当面増えるであろう中国路線の拡充に繋がります。Photo:China Aviation Review

日中航空管制当局、航空路の円滑化及び容量拡大に向けた協力推進に合意

新千歳空港、中国・韓国からの運航便の受け入れを12月21日から再開

現在までに予定されている冬ダイヤ(10/27~)の中国線の就航情報 成田の規制緩和で大幅増便・関空は好調継続 全体で少なくとも週間237便増 2019/10/20現在