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ルフトハンザCEO、ワクチンの義務化に関して『規定できないし、したいとも思わない』と義務化に反対の立場

ルフトハンザドイツ航空のCarsten Spohr CEOは、今後の国際線の展望について語り、搭乗に際してのワクチンの義務化については、反対の意見であることを表明しました。

同CEOは、現地紙のWelt am Sonntagのインタビューで、搭乗に際してワクチン接種を義務化するかを問われ『航空会社として、我々はそれを規定することはできないし、したくもない』と発言しており、義務化には反対の立場を示し、今後の国際線の運用については、以下のスケジュールを想定していることを明らかしています。

まず第1段階として、搭乗前の迅速な新型コロナウイルス検査を行う路線を増やす。第2段階として、乗客は搭乗に際し、新型コロナウイルスの陰性証明書かワクチン接種証明書のどちらかを選択して提出して搭乗する。そして世界的に免疫が獲得された時点で、これらの証明書の提出を不要とする。としています。

なおこれらの証明書は、国際線の搭乗時において、金属探知機を通過するのと同じように日常となるだろうとしており、特に大陸間の長距離線では、上記のような運用方法になるだろうと予想しています。

なおカンタス航空のAlan Joyce CEOは、国際線利用客に対してワクチン接種を義務付ける方針を示しており、ルフトハンザCEOとは意見の相違があるほか、デルタ航空のEd Bastian CEOとエアアジアのTony Fernandes CEOは、ワクチン接種の義務化に関しては、エアラインではなく当局が規定すべきと意見しています。Photo : Lufthansa

カンタス航空CEO、国際線利用者に対してワクチン接種を義務付ける方針を明らかに 他エアラインも同様の措置を行うと予測

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