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カタール航空、B777Fを3機同時受領 ワクチン輸送に活用へ

カタール航空は、ボーイングよりB777Fを3機同時受領したことを発表しました。

今回の受領により、カタール航空の貨物専用機は、B747×2機、B777×24機、A330×4機の合計30機となり、輸送能力が大幅に向上します。

同社は、これらの機材を長距離定期路線に投入するほか、カーゴチャーター便としても運航し、世界貿易や時間や温度の管理に注意が必要な貨物の輸送を担う事になるとしています。


Photo : Qatar Airways

今回の受領に際し、同社のAkbar Al Baker CEOは『これらの新しい貨物機の到着により、私たちはパンデミックの危機的な時期に、世界のサプライチェーンを支えるために、市場で必要とされる輸送能力を展開します。今後の増便により、業界にとって最大の物流上の課題の一つであると予想される新型コロナウイルスワクチンに関わる物流をサポートすることが可能になります』と述べています。

またボーイングのIhssane Mounir コマーシャルアンドセールスマーケティングVPは、『このような困難な時期に、カタール航空カーゴは人道支援や医療品を必要としている人々に輸送してきましたが、このような取り組みを誇りに思います。カタール航空との長年にわたるパートナーシップと、カタール航空のグローバルな航空貨物事業のバックボーンであるB777Fに対する信頼に深く感謝しています』とコメントを発表しています。

カタール航空カーゴは、パンデミック期間において旅客機や貨物機のベリーホールド貨物を通じて、必需品、医薬品、生鮮品、その他の重要な貨物を世界各地への輸送しています。定期貨物機の運航を継続する一方で、対象国への救援物資、個人用保護具、医療支援物資などを500便以上チャーターしており、迅速な対応を実証しています。

また、政府やNGOと緊密に連携し、定期便とチャーター便の両方で25万トン以上の医療・援助物資を世界各地に輸送したことになり、これはB777Fの約2,500機分の輸送量に相当します。

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